こんにちは
よーへーです。
今回は「小学生にも分かる ゲーム会社のお仕事説明」というテーマでお話しようと思います。
小学校で働いている方から、
「将来ゲーム会社で働きたいと思っている生徒がとてもたくさんいるのですが、ゲームができるまでの流れを実際にゲーム会社で働いているクリエイターに分かりやすく教えてほしい」
という相談を受けまして、小学生にも分かるように説明をしてみようと思います。
※あくまで僕の働いている会社の所属している部署での話になります。会社によって色々と差がある部分はあると思うので、そこはご承知おきください。
ゲーム作りのチームメンバー紹介
ゲームを作るといっても、もちろん1人で作っているわけではなくて、様々な専門家でチームを作って協力してゲームを作っています。
まずはそれぞれどういった役割の人がいるのかをざっくり8職種に分けて説明します。
ディレクター

ゲーム開発全体の監督をする人でリーダー的なポジション。
ゲームのおもしろさやクオリティのチェックはもちろん、企画・デザイン・プログラムなど開発全体のスケジュールを決めたり、遅れたりしてないかチェックしたりします。
ゲームを作る上で一番重要といっても過言ではないポジションなので、ゲーム会社に入ってすぐになれるポジションではないですが、経験を積むことで担当することができるようになります。
また、アシスタントディレクターというディレクターのサポートのポジションもあったりすします。サポートをしながら、次のディレクターとして経験を積むことができます。
プロデューサー

ディレクターがゲーム自体の開発のリーダーであるのに対して、プロデューサーはゲーム開発だけでなく、宣伝や販売などのユーザーの手元に届くまでのすべてに対して管理する人をいいます。
こちらもディレクターと同じように、ゲームの内容のチェックに加えて、ゲーム開発とそれを宣伝するための広告のスケジュールやそれにかかるお金を管理したりします。
最近だとよくyoutubeの公式番組みたいなところで表に出て、ゲームの紹介をしている人もプロデューサーが多いですね。
プランナー

ゲームの企画を考える職種です。
どういうゲームにすれば面白いかを考えるのはもちろんですが、バトルパートや育成パートなどそれぞれの機能ごとに担当者が分かれて作ることも多いです。
また、プランナーの中でも作業内容はさまざまで、ゲームのシステムを考える人、シナリオを考える人、ステージの構成やアイテムの配置などを考える人、パラメーターなどのレベルバランスを考える人、など、多岐にわたります。
デザイナー

ゲームの見た目を作る職種です。
自分もここに属しています。
主人公やヒロインのキャラクターイラストを描くことが一番有名で、なりたい人が多いですが、その仕事はほんの一握りです。
大きく分けると、ゲームの世界観をイメージさせるイラストを描く人、キャラクターや背景などのイラストを描く人、3Dのキャラクターや背景などのモデルを作る人、3Dモデルを動かす人、攻撃や回復などのエフェクトを作る人、ボタンやウィンドウなどゲームを操作する画面を作る人、デザインのツールや便利な機能を開発する人、などがいます。
サウンドクリエイター

ゲーム内の音楽を作る職種です。
ゲームのオープニングやバトル中などのBGMを作る人や、ゲーム中の効果音を作る人、などがいます。
作曲をしたり、楽器を演奏したり、DAWというPCで音を編集をすることをしたり、時には足音や物を壊す音なんかを録音したりもします。
あとは声優さんのボイス収録なんかに携わることもありますね。
プログラマー

ゲームをプログラムで動かすようにする職種です。
他の職種が作ったものをゲームに仕上げてくれる人といったところでしょうか。
こちらも大きく分けると、ゲームの見た目や操作に関わる部分を作る人と、ゲームのデータを通信でやりとりさせる仕組み部分を作る人、便利なツールや機能を開発・管理する人、などがいます。
さらにその中でもデザイン寄りの仕事だったり、サウンド寄りの仕事だったりと得意分野が別れている人もいたりします。
デバッガー

ゲームにバグがないかチェックをする職種です。
どれだけよいゲームが出来たとしても、バグだらけでまともに遊べなければ意味がありません。
単純作業のように思われがちですが、どういうところにバグが潜んでいるかを見つけ出すセンスが問われます。
マーケッター

ゲームを売るための広告を作る職種です。
テレビCMやWEB広告を企画したり、イベントを行ったり、ゲーム雑誌に特集を載せてもらったりなどを考えたりします。
最近ではyoutubeやSNSを使った企画を考えることも多くなってきています。
詳細にいえば、それぞれの職種の中でさらに細かく分かれるのですが、
今回紹介した職種がベースになっています。
ゲームを作る流れ
続いて、実際にゲームを作っていく流れについても簡単に説明したいと思います。
紹介してきた職種の人たちで協力してゲームを作っていくのですが、基本的には紹介した順番の人たちからゲーム作りに関わっていくことが多いです。
①ディレクター・プロデューサーが、どんな人たちにどんなゲームだったら楽しんでもらえるか(もっと言えばどれくらいお金を使って、どれくらいの期間で完成するかまで)を考えて、
↓
②プランナーがどんなゲーム内容やストーリーにして、どんなパラメーターを入れるかを考えて、
↓
③デザイナーがどんなキャラクターやデザインにするかを考えて、
↓
④サウンドクリエイターが雰囲気に合うBGMや効果音を作成して、
↓
⑤プログラマーがそれらを組み立てて、ゲームとして動くようにして、
↓
⑥デバッガーがバグがないか、ちゃんと遊べるかをチェックして、
↓
⑦マーケティングで広告を売って、みんなに知ってもらって、買ってもらう。
というのが大まかなゲームができるまでの流れになります。
意外と工程が長いと感じた人も多いかも知れませんね。
いかがでしたでしょうか?
こんな感じで「ゲーム会社で働く」と一言でいっても実際にはこれだけの仕事があって、これだけの工程があって、これだけの人達が協力してゲームを作っています。
実はこれ以外にもみんなのサポートをする人とか、採用に関わる人とか、法律や特許をまとめてる人とか、海外への翻訳をしている人とか、もっともっと沢山の人がゲーム会社で働いているので、気になった人は詳しく調べてみてほしいです。
そして、もし将来ゲームを作る職業に就きたいと思っているのなら、今回紹介した職種の中で自分が興味があるものはどれかというのを考えてみるところから始めてみるといいかもしれません。